《特派員ブログ 番外編》
神奈川県相模原市のゴルフ練習場「フルヤゴルフガーデン」に、アジアではじめて導入された「トラックマンレンジ」。
今回は「ボール初速をチェックして、最長飛距離を目指そう」についてお話します。
マキロイのボール初速は、80m/s!
様々な機能を持つ「トラックマン」の測定数値の中でも、もっとも重要なもののひとつが「ボール初速」です。
よく言われているように、飛びの3要素は「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」です。
中でも「ボール初速」がもっとも飛距離への影響が大きいと言われています。
近年では、プロ野球の球団が「トラックマン」を導入してボールを解析し、球速や変化球の曲がり幅など多くの項目を測定して試合に役立てているといいます。
中でもスピードを測定するのはレーダーを使う「トラックマン」の得意分野です。
プロの場合だと、渋野日向子選手のボール初速は62〜63m/s。
ボール初速の4倍がだいたいの飛距離の目安になるといわれていて、それを当てはめると渋野選手の飛距離は250ヤード前後ということになります。
PGAツアーでも屈指の飛ばし屋の一人、ローリー・マキロイ選手のボール初速は、80m/sを超えることもあるといいます。
「トラックマン」で計測したマキロイ選手の弾道データは以下のようなものです。
低スピンの分、目安の「ボール初速」✕4よりもさらに飛距離が出ているようです。
ヘッドスピード 53.6m/s
ミート率 1.49
ボール初速 79.8m/s
打出角 13.8度
スピン量 1813rpm
キャリー 313.9ヤード
飛距離 337.0ヤード
アマチュアなら60m/sがひとつの目安
日本の男子ツアープロの大半が、初速70m/sを超え300ヤード近いドライバーショットを放っています。
が、それはもちろんプロの領域の話。
ごく一般的なアマチュアゴルファーなら、初速60m/sを超えたら仲間内ではまずまずの飛ばし屋と言えるでしょう。
ちなみに国内女子ツアー選手の平均が、初速60m/sくらい。
ドライバーの飛距離に換算するとだいたい240ヤード。
一般男性と女子プロのヘッドスピードは同じくらいとよく言われますが、それを裏付ける数字です。
よく知られているように、ヘッドスピードの1.4〜1.5倍がボール初速の数値になります。
アマチュアでもスポーツ経験が豊富で、体力に自身のある人で初速70m/s超える人がまれにいます。
飛ばし自慢の人ならプロ並みの70m/s超えを目指したいものです。
「トラックマンレンジ」では、1球ごとに正確なボール初速を計測するので、「この当たりなら飛ぶ!」という感覚を計測数値とすり合わせすることが出来ます。
派手な音がしても意外と飛んでない、みたいな経験はありませんか。
本当に飛んでる弾道の感触を計測しながら知ることが出来ます。
ボール初速を引き出すためのクラブ選び
ボール初速をアップするにはどうしたら良いでしょうか。
パワーアップしてヘッドスピードを上げるのが大事ですが、時間と労力がかなり必要です。
手っ取り早く初速アップするには、やはりクラブを変えるのが有効でしょう。
とはいえ、必ずしも買い換える必要はありません。
ボール初速に大きな影響を与えるロフト角は、現代のドライバーの多くが弾道調整機能を使って変えることが出来ます。
さらに、ウェイトが可変するヘッドもありますが、それらの調整機能を使うとボール初速に変化があるのがわかります。
「トラックマンレンジ」で打ちながら、数値がどう変化するかとチェックして効率よく初速が出せるセッティングを見つけます。
初速を出す要素としては、クラブが軽くなることつかまりが良くなることなどが、大きな影響があります。
また、ロフト角が小さいクラブのほうが、インパクト効率がよく初速を出せると昔から言われてきました。
現代ではそれほど大きな差にはならないようですが、やはり有効な方法ではあるでしょう。
雑誌などのギア評価では、これは初速が出る、出ないということが特に言及されます。
それが飛距離に直結するということをプロや有識者は知っているからです。
「トラックマンレンジ」のように、正確でかつ同じ基準で計測することで、クラブによる初速の差を数字で可視化出来ます。
客観的な指標でクラブ選びや微調整が出来るメリットは大きいですね。