《特派員ブログ 番外編》
神奈川県相模原市のゴルフ練習場「フルヤゴルフガーデン」に、アジアではじめて導入された「トラックマンレンジ」。
今回は「自分の弾道を知る」についてお話します。
トラックマンレンジで弾道トラッキング機能を活用!
「トラックマン」といえば、弾道測定です。ボール初速や飛距離を測って、自分の打った球をデータ化出来ることが魅力です。
PGAツアーの大半の選手が「トラックマン」を活用して、パフォーマンス向上に役立てています。
また、ほとんどのゴルフメーカーが開発に活用しています。
しかし、もうひとつ忘れてならないのが、弾道のトラッキング機能です。
これは画面上に打った弾道の軌跡を描くもの。
屋内でのフィッティングや逆光などで先のボールが見えない状況の時にこのトラッキング機能が活躍します。
「トラックマンレンジ」でも、このトラッキング機能が活用できます。
「トラックマン」のレーダーがボールを追って仮にネットに当たったとしても、その後どうなったかを推測して弾道データとして解析します。
「トラックマンレンジ」のあるフルヤゴルフガーデンの奥行きは180ヤード強ですが、この機能を使えばその先の弾道がどうなったかを知ることも出来るんです。
ナイスショットだけでなく、ミスの傾向も把握する
もちろん、どのくらい飛距離が出たかは、「トラックマンレンジ」のショットデータで計測可能。
トラッキングデータで見ておきたいのが、弾道がどう曲がったかということです。
ネットの先で、最後にフックするのかスライスするのか。
仮にスライスするなら何ヤードくらい右に行くのか、それがわかるのが弾道トラッキングです。
練習場でドライバーを打っていると、どうしても真っ直ぐボールを打とうとしがちです。
何発も打って真っ直ぐボールがいったら、よりこれを続ければいいんだとますます練習に熱が入ります。
でも、それが実戦で役立つかどうかは微妙なところです。
練習場で打てたナイスショットがコースでも打てればそれに越したことはないのですが、実際はコースのプレッシャーなどで思うようなショットを続けて打つのは簡単ではありません。
「トラックマンレンジ」で特に活用したいのは、曲がった時にどのくらい曲がって、飛距離がどれだけ出ているかをチェックすることです。
例えば、ナイスショットの時に230ヤードなら、時折出てしまうスライスなら210ヤードで右に25ヤードくらい曲がるといった具合に、自分のナイスショットとよく出るミスの結果を把握します。
それがわかっていれば、コースに出た時に右が狭かったらドライバーを持たないとか、逆に右は広いから思い切りドライバーを振れるといった決断がしやすくなるのです。
上級者はボールを曲げてみるのも有効
ドロー・フェードと打ち分けられる中上級者であれば、球筋を打ち分けて、その曲がり幅と飛距離差を把握することが出来ます。
ほとんどの場合、フェードよりもドローのほうが飛ぶでしょう。
その飛距離差や曲がり幅を把握しておくのです。
意図的にボールを曲げて、かつその曲がり幅や飛距離がコントロールできれば、コース攻略をかなり有利に進められます。
フェアウェイバンカーを避けたり、ドッグレッグホールでコースなりに攻めたり出来るわけです。
自分の曲がり幅を把握しておくことで、コースで自信をもって打つことが出来るのもメリットです。
「トラックマン」の名にふさわしく、弾道トラッキングの軌跡はとてもリアルで実戦的です。
ただ真っすぐの球を打とうとせず、曲がり幅をコントロールする意味でも練習の内容が濃くなりそう。
このあたりも是非試していただきたいですね。