みんな好きなとこから好きに遊ぼう。ティーグラウンド問題を熱く暑苦しく。すべてのゴルファーに愛を込めて♡

コラム
2018.09.20

こにちは、リサオです(=゚-゚)ノ

 

前回の特派員ブログにT島がレディスティの距離の話と『Tee It Forward』について書いてくれてるので今日はそのへんの話を当事者の立場から。まず、以前『ゴルフ用品界』って業界誌に書いた記事をシェアします。

 

こういう表紙の

 

こういうコーナーに

 
書いた記事です。

 

赤い線で囲ったところ、男女の飛距離差について説明してます。なにが書いてあるかというと
ドライバーの飛距離は、一般女子の平均が150y前後。一般男子が220yとすると、つまり女子は男子の68%。例えばレギュラーティが6200yなら、一般女子のティは4200yが相当ということになります。「でも、現状のレディースティは4800y前後が多い。つまり女子は常にフルフルバック7000y超えでやってるのと同じってこと。威張っていいと思うよ」と、クラブメーカーの重鎮。

 

いろいろまわった実感としては実際は5000y超、5200〜5300yあたりが多いかな。身もココロもボロボロになった熱意系女子ゴルファーが自信を取り戻したいときに訪れる、“ザ・癒し系”、丸の内倶楽部でやっと4843yです。名門とか行っちゃうと平気で5500yは超えてくる。名門ってレディースティのないとこもあるしね。レディースティがあったとしても飛ばない女子は全部のPAR3でドライバーを持たざるを得なかったりする。ちょっと飛ぶ子だってウッドですよ。しかも風なんか吹いた日にゃー必死に振ってちゃんと当たってやっとギリ届く谷超えのPAR3とかね。「おっしゃー!やったるでー!」なんてステキな気持ちは微塵もわいてきません。飛ばない子にとってPAR3ってバーディとれる数少ないホールなのに封じられるっちゅー。そこいくと、男子の場合どうでしょう。フルバックからだとしても、全PAR3でドライバー持つことなんてまあないよね。だから現状の日本では、男女で全然違うゲームをやってるってことになります。男子でもシニアはそうかな。

 

レディースティでこれなのに、レギュラーからやったらそりゃー遠いいんだけど… わたしも前は180yぐらい飛んでたから、T島が書いてた「飛ばし屋レディース」カテゴリーに入ってて、彼が言うようにレギュラーティからまわってたんだけど、その理由は決して「レギュラーティからラウンドしたがってる」わけではなく、そうしなきゃいけないと思い込んでるっていうのが正しい表現です。

 

だってさ、ゴルフ用品界の記事にも書いたけど、やたらめったら「ズルい!」って言われるんですよ。「あんな前からドラコンとってズルい!」「あんな前からニアピンとってズルい!」。あと、「どうせ赤からだろ」ってのも多い。ベストスコア更新してもそんなん言われたら、ああ赤からじゃ価値がないんだなーって思い込むのも無理はない。同じティからまわらせた挙げ句に「勝った!」って誇らしげだったひともいたよ。まーいいトシしたオトナがそういうことを言うわけ。そんなこと言うほうに問題があるんだから「はいはい」って聞き流せばいいんだけど、ゴルフ上手になりたくてすんごい頑張って練習してる勝ち気な子がどういうふうに思うかというとですね

 

おっそろしく上手くなっておまいらなんぞ同じティから完膚なきまでに叩き潰してやるわ。吠え面かくなよ。

 
表現はそれぞれかと存じますが、そこまで飛んでもないしそこまで上手くもないのにレギュラーでまわってる女子がレギュラーからまわるようになったキッカケはこんな感じだと思います。実際に叩き潰したところでちっとも楽しくないんだけどね。右も左もわからない遅咲きの狂い咲きゴルファーだったわたしも当たり前のように「おまえはレギュラーからだろ」って言われて、なんかおかしいとは思ってたけど、でもまわりの女子もみんなそんな感じだったから、素直に受け入れちゃったのよね。それがゴルフの掟なんだって勘違いして。あの頃の自分のとこに行って両肩をガシっと掴んで揺らしてアタマをガクガクいわせながら懇切丁寧に説明してあげたい。好きなとこから好きなように遊べばいいんだよって。だって、自分のお金だし自分の時間だもん。ギチギチに頑張りすぎてゴルフでストレス溜めてたら本末転倒じゃん。

 

わたしの場合は、ゴルフゲームはもちろん好きだけど、なによりボールを打つこと自体が好きだから、いろんな状況からたくさん打って遊びたい。ので「練習したいからレギュラーからやるね」って言うことも結構あります。なんかゴルフって本番と練習って分けて考えてないひとが多いけど。もちろんたまにしかやらないなら全部が本番になるのもわかる。わたしも昔はいっぱいやってたくせに毎回本番だった。今は全部練習。コンペはしょーがないから本番。あと練習の成果を試したいときはプライベートラウンドでも本番と思ってやるときもある。いずれにしてもあんまりスコアは気にしてないな。そういえばスコアつけないよって最初に言ってるのに何故か毎ホールいくつ?って聞いてくるひといるけど、そんなに知りたいなら自分で数えてなさいよって思う笑。

 

物理的にパーオン不可能なコースでずっとやってきて、必死に拾っていくゴルフもゴルフだと思ってたけど、でも年齢とともに飛ばなくなってくると、ああこれじゃあおじいちゃんがやめちゃうの仕方ないよなって実感する。だってゴルフって『バーディパットが打ててナンボ』だもん。チップインでしかバーディとれないってチョーたいへん。高齢者のゴルフ離れは2020年問題だけじゃなく純粋に飛ばなくなってつまんないからじゃないのかな。本当に魅力的なら簡単には離れないはずだもん。それなのに高反発グッズは仲間から「ズル」って言われるから使えないのよね。女子のレギュラーティ問題と一緒で、シルバーティも同伴者にレギュラーからに決まってんだろって言われたら使えないのよね。たとえば卓球なら手練れの80歳女子に完敗する。圧倒的に経験が物を言う。ゴルフこそ『老若男女を問わず楽しめる』『生涯スポーツ』のはずなのに、その道を閉ざしてる気がしてならない。

 

レディースティやシルバーティの場所を移せって言ってるんじゃないの。もっと前のほうに新しく立派なティーグラウンドを作れとも言ってない。そもそも既存のレディースのティーグラウンドなんて古墳みたいのばっかだから雑な扱いには慣れてる。フェアウェイの端っこの隅っこに小さい旗でも挿しといてくれたら十分なんです。それならそんな手間でもないはず。アメリカのゴルフ場にはいっぱい選択肢があってみんな自分がやりたいところからやってる。だからもちろん飛ばない女子がレギュラーからやったって全然いいんです。そこが自分のやりたいところなら。だけど、せっかくゴルフをするならばパーオンできるとこからやる本来のゴルフゲームをプレーしてみたいしみんなにプレーしてほしい。そのための選択肢を増やしてほしいだけ。

 

実際、五十肩&腕の痺れでどうにもならないここ数ヶ月、気心知れた仲間とゴルフをするときは、レディースティを飛び越えて「あのフェアウェイバンカーの手前からやる」とか「ここは前進ティーからいく」とか勝手にティーショットの場所を決めてやってました。だって打ち上げのPAR5とかもう見ただけで戦意喪失するもん。自分に適したところからやればそんな状態でも楽しめる。よく考えたら、これこそ初級者のラウンドのあるべき姿なんだよね。いろいろ縛られないで臨機応変にやればいいの。たとえば将棋なんて角落ちとか飛両香落ちとか実力に応じてハンデが細かく設定されてるらしいじゃん。それがフェアってこと。実力差があってもフェアに闘えるってこと。ゴルフも本来はハンデとティーグラウンドでそれを調整するものだったはず。でも日本は現状ぜんぜんそうなってない。男子ツアー、女子ツアー、男子シニアツアーが同じコースの別々のティーグラウンドから闘う団体戦、日立3ツアーズ選手権でさえ、たしか去年の大会で、鈴木愛プロが「PAR5で2オンできない距離設定はフェアじゃない」というようなことを言っていた記憶があります。飛ばし屋の彼女が言うぐらいなんだから相当だったはず。「プロの世界までそうなのか」と、たいそう気落ちしたもんです。

 

実際見てみると、PAR5での男子との距離設定差はたったの27y、52y。なにそれ?本気?

 

ゴルフ業界も「ゴルファーが減ってるどうしよう」ってあたふたする前に、距離の問題を真剣に考えるべき。はっきり言えば、超インドアで何十年も趣味読書だったのに、突然ハマって年間100ラウンド以上行きまくって、有り金全部使い果たすほどゴルフが好きで好きで仕方なかったわたしが、もうそんなに行かなくていいかなって思ってる。もちろんゴルフ自体は今でも大好きだしずっと続けるつもりだけど、この国のゴルフ文化にはいろいろ疑問を持ってる。だって、最初に書いた『Tee It Forward』をググっても日本語の結果はものすごい少ないよ。日本語メディアの記事も見たことない。

 

『Tee It Forward』で推奨する、ドライバーの飛距離と適正ヤーデージの表を見ると、たとえば150yなら3500y〜3700yってなってます。アメリカなのに最初のほうに書いた4200yよりさらに短い。現状のレディースティに多い5200yをプレーするなら、我々は200y飛ばしてなきゃゲームにならないってこともわかる。

 

waggle.comのサイトから引用]

 

せめてもの救いは、ゴルフ場に変化が出てきたこと。最近やっと、レディスティよりも短いティグラウンドを設置するゴルフ場が出てきて嬉しい限り。もっとメディアや団体がやるべきことではあるけど、最前線からのこの試みがどんどん広がってくれることを願います。ただ、距離設定がまだ中途半端なところが多いかな。設置してるのはきっと男性でしょうからどんだけ我々が飛ばないのかイメージわかないんだと思うけど、どうせ新たに設置するならもっと思い切ったことすればいいのにと思う。是非、4200yぐらいでおさまるように考えてほしいです。さらにアメリカのゴルフ団体が提唱する3500yもあれば最高。あと、できれば名前もピンクとかハートとかじゃないやつで。色じゃなくて番号とかABCとかにすればシンプルなのに。「シルバーティからやろう」は受け入れられなくても「4番ティーから行こう」なら言えるかもしれない。わたし的には植物や動物の名前でもいいけど。今日はマグノリアティーから、ペンギンで、みたいな。ステキじゃね?とにかくみんなが本当に自由にフェアに遊べるようになるならどんなウルトラCでもおっけーです。この国のゴルフとゴルファーの未来のために真剣にお願いします。

著者

大隈 里砂(リサオ)

大隈 里砂(リサオ)

元インドア文学少女からの、遅咲き・狂い咲きゴルファー。フォトグラファーであり、イラストレーターでもあり、コラムニスト。アーティスト気質の視点は、一種独特の表現にゴルフ業界内でも多くのファンをもつ。その狂った?ゴルフへの愛情の一部をご紹介して行きます。

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