こにちは、リサオです。
前回に引き続き、フィッティングのお話です。
ゴルフを始めて少しすると、自分の道具が欲しくなります。
しかし、せっかく買う気満々でゴルフショップに出かけても
なにを選べばいいのかさっぱりわからない。
上手な友達に「好きな顔のやつを選ぶといいよ」と言われても
自分が何を好きなのかすらわからない。
そもそも「顔」ってなんや、「顔」って?
その段階で唯一見分けがついたのが
アイアンのソールに刻まれた数字の「フォント」。
なかばやけくそで好みのフォントのやつを選んでみたわけです。
クラブの特性とかスペックなんて完無視のいわゆる
ジャケ買い。
要は道具に愛着が持てればいいのでそのときはそれでよし。
そんで、まあ最初は当然レディス用のクラブを選びますよね。
アタマのどこかで
レディスって誰のことなんだろ?
って、もやもや思っていたんだけど。
一体全体、どんぐらいの背の高さでどんぐらいのパワーで
どんぐらいの運動神経でどんぐらいのレベルの女子を想定してるのか。
そこに自分が当てはまるのか。
疑問はいろいろあったけど、まあしかし、
へたっぴーが屁理屈ばっかり言ってもいかんなと思い
おとなしくレディスセットを購入。
そこで、前回お話した
が勃発するわけです。
これはいかん!と、いろいろ調べて
フィッティングという概念を知り、こっそり受けてみたの。
恥ずかしながら平均スコア110とかぶっ叩いてる頃に。
結果、「うーん、クラブよりまずスイングじゃないかな」って
言われて送り出されて、そりゃまーそうか、って納得して
「フィッティング=上級者向け」の図式が成立。
以来、クラブ選びで気にしていたのは
「打感」と「左にいかないこと」だけ。
みんなが褒めちぎってるクラブなのに
わたしはぜんぶ左にいっちゃうなー
なんでかなーって思ってるときに
「右手を使いすぎだよ」と言われたりすると
それをまるっと信じておりました。
でも、右手のせいじゃない場合がある。
シャフトが合ってないとき。
グリップの太さが合ってないときだってある。
そういう、責任の所在をはっきりさせるのに
フィッティングってすごい役に立つ。
フィッティングして自分の傾向が分かったら
ハナから合わないクラブを排除できる。
お金も時間も節約できるようになるんですな。
そしてショットの良し悪しは純粋に自分のせい。
迷いが減る。
ということで、すみません、やっと辿り着きました!
実際にどういう流れでフィッティングが行われるのか
ご説明いたします。
まず、予約をしてフィッティングスタジオに行く。
ここ、大蔵ゴルフスタジオは町田と世田谷にお店があります。
今回訪れたのは世田谷の、その名もオークラランドという
ゴルフ練習場の中にあるお店です。
どっちもオークラだけど血縁関係とかじゃなくて
ものすごい偶然。ややこしい。でも覚えやすい。よね。
問診票に希望だの野望だのを記入するとフィッター吉田氏が
これが合うんじゃないかなーというシャフトをさささっと選んでくれます。
見事選ばれたシャフトたちと問診票と一緒に練習場に移動。
ちなみにわたしは
「お悩みの点⇒飛ばない」
「クラブに求める部分⇒扱いやすさ」と書きました。
たとえばドライバーの場合、
お悩みは、飛ばない。曲がる。ダフる。ひっかけ。スライスなど。
クラブに求める部分は「飛距離を補いたい」が圧倒的だそうです。
今回はシャフトのフィッティングのみなので
ひとつのヘッドにいろんなシャフトを挿して試します。
ぜんぜん関係ないけど、トルクレンチでねじを締めるとき
締めすぎ防止のために最後「カキカキ」って合図の音がするんだけど
その音と手に伝わる振動が大好きなもんだから余計に回して
ねじ山を潰したことがあります。本末転倒。気をつけましょう。
あとはもうひたすら
「打つべし打つべし!」
といっても、1本につき2球ずつです。
それどころか、1球目が明らかにどっか行っちゃったら
2球目は打たせてもらえません。
いい当たりのシャフトは当然すんなり決勝戦に進めますが
たとえばボールが真っ直ぐいかなかったのに
「はい、これ採用」って言われることがあります。
「ぺろーんってなったよ?」
「でも芯に当たってたでしょ?」
ほほう。そうなのか。そういわれれば芯食ったかも。
あとは、たとえば、ナイスショットして
「あ!今の、さっきと違う打ち方したから!」と
スイングの手柄にしようとしても
「自分に備わってるタイミングやリズムは変わらないんです」って
ニッコリしながら諭される。
決勝戦に進んだ子の中には
「4S」っていう面白いスペックもありました。
4Sは、40グラム台の軽量Sフレックスシャフトという意味で
いわゆる「カルカタ」と呼ばれるもの。
かたいのは手を器用にたくさん使うひと向きなんだそうな。
やわらかいと暴れん坊になっちゃうから。
でもかたいシャフトはヘッドスピードが上がりにくい。
軽くすれば振りやすくなるのでヘッドスピードが上がる。
すると飛ぶ。そういう仕組みらしい。
ぜーんぶ打ってみた結果、
一番左の軍団が、いい感じ。
その右隣は、わるくなーい。
ワゴンに入ってるのは、残念、合わなかったなー。
決勝戦進出の5名です。
ちょっと違うのも混じってるけど
みんな共通項があります。
「元調子」だってこと。
「調子」は英語だと「kick point」って言います。
元調子、中調子、先調子って、しなりやすい箇所を示してるらしい。
しかしなぜ英語のキックポイントが「調子」って訳されたんだろうって
不思議に思ってたら、釣りが趣味の友達が
「釣竿でも調子って使うけどねー」ってつぶやいた。
なんでも竿の先の方だけしなるものを「先調子」、
竿の手元から全体的に弧を描くようにしなるものは「胴調子」と。
ちょっと似てるけどそこからきてるのかしら?
ただ、釣竿はほんとに先っちょと手元にポイントがあるけど
シャフトの場合、その違いはコブシ1個分とか数センチとか
ほんとに微妙な差なんだそうな。
それでも、振り心地はすごく違う。
ヒトの感覚、捨てたもんじゃなかとね。
理由はわからないけど気持ちよく振れるのがある。
「理由なんて考えないで、感覚でいいんです」と吉田氏。
そして、ジャガジャン、っとチャンピョンに選ばれたのは
三菱レイヨンの「白マナ」の「ディアマナW」でしたー。
さて、シャフト候補が決まったら、次はバランスの調整。
D1とかC9っていうやつですね。
全体の重量以外に、振ったときに感じる重さを表すもので
CよりもD、1よりも2のほうが重く感じます。
では、まずはヘッドに鉛を1g。
ヘッドの重さは感じられるけど、どうかな?
次にグリップエンドに鉛を1g。
をお!振りやすいぞ!
では、鉛を2gにしてみましょう。
うーん、タイミングが取りづらいかも。
はい、剥がしまーす。
「あまり重く感じないほうがよいみたいですね。C9かC8.5でよいでしょう」
あらまー、知りませんでした。だから速く振れないんですね。
とりあえず今使ってるドライバーのグリップエンドに鉛を貼ってみますわー。
最後にグリップを選んで終了です。
ひっかけ番長は右手のあたりを太くするといいとか
つかまえたい人は手首が使いやすくなる細めのグリップがいいとか
グリップによっても球筋が変わるんだそうな。
え。ミスショットって、
すごいたくさん容疑者がいるね。
それをフィッティングでひとつひとつ潰してゆくのです。
もともと道具の選択肢が少ないレフティや女性ゴルファーは特に
フィッティングを受けると方向性が定まって楽になると思う。
初心者もへんなクセがつくまえにフィッティングすれば上達も早い。
昔のわたしみたいに、自分にはまだ早いからなんて思わずに
気軽に受けてみてくださいな。
わたし、すごい遠回りしたもん。いまだに迷い道くねくねだし。
無料で体験できるなら、失うものはなにもないです。
仏頂面だけど実はやさしい吉田氏が丁寧に対応してくれます。
あ、もしかしたら相手がおれだから仏頂面なのか。
予約はこちらからできますよー。
長くなっちゃった。ごめんなさい。
お付き合いいただきありがとうございました♩