シャフトの持ち込みNGの理由

コラム
2017.10.23

この週末のゴルフも中止になったT島です!

あ〜あ

大蔵ゴルフスタジオ世田谷に、なにか新ネタありませんか?!と行くのですが、皆さん忙しく・・・たまに「T島さん店番して」と言われることがあります。まあ店番と言ってもフィッティングは完全予約制ですから、ふらっと来店されることはほとんどありません。

まあつまり電話番ですね・・(シモシモ〜)

T島ですが、25年間小売業だったので、電話対応もキチッとできます。電話の声は一オクターブ上げますから、T島が電話に出ているのに、「T島くん居る?」と元上司に聞かれるぐらい違います。今では誰も聴くことが出来ませんケドね

電話番している時に電話がなると・・ドキドキしながら電話を取るのですが・・・

「折り返しかけ直させていただきますので、お電話番号を」と言って、福田店長にかけなおしてもらうことが基本です。しかしよくある質問はそのまま答えたりします。

一番多いのは

他の店でPXGを買ったのですが、調整してもらえますか?!

ですね。これは買った店にご相談下さいなんですね。並行輸入でも同じです。ちゃんと正規店で購入して下さい。安く買ってもあとあと苦労しますから。大蔵ゴルフスタジオで買いましょう

最近は

シャフトを持ち込むことができますか?!

という質問・・

あの・・・

えっと、例えですが、魚屋さんに、他で買った安い魚を持ち込んで

「捌いて刺し身にして」とか・・

というとか・・・鰻屋さんに、うなぎを持ち込んで

「蒲焼きにしてくれ」とか・・

と言うのは結構というか、言いにくいですよね・・・まあ幼馴染とか家が隣で仲がいいとかなら、「チキショウテメー ウチは魚屋なんだぞ、持ちんで捌けとはどういう了見だ!」と言いながらでもやってくれるかもしれません。それと同じことなんです

答えは 当然・・・

お断りさせていただきます・・

でございます。もちろんそういう持ち込みのリシャフトやってくれるお店はあります。でも大蔵ゴルフスタジオはやりません。

そもそもシャフト単体での販売は、正規ルートのお店ではやってはいけないのです。シャフトメーカーと、販売店の間では契約書があり

 

「シャフト単体での販売は禁止します」

 

と書いています。そしてそれを破って、ヤフオクとか怪しいWEBショップで販売しているのです。最近はシャフトの偽物なども出回っているわけで・・・そんな得体の知れない、新品シャフトを使って組み上げても大蔵ゴルフスタジオとしては責任が取れません。

そして今、中古クラブではなく、中古シャフトと言うのが人気だそうです。今だから正直に申しますが、T島・・10年ぐらい前に中古シャフトを買取販売するシステムを作り、とあるショップの立て直しに協力し、名義を貸していたことがあります。(正直言って、作ったのはシステムだけなんですが・・)ですから中古シャフトの実態知っております。

中古シャフトというのはかなりリスクがあります。まずどういう経緯でそのシャフトが中古シャフトとして流通したかが見た目では把握できません。T島もクラブの組み立てなどやりますから、このスリーブを抜いて、このスリーブを入れるということはやります。

シャフトをクラブやスリーブから抜くときには、熱を加えて接着剤を溶かすのですが、熱を加えるとシャフトの強度が落ちます。以前聞いた話では新品と比べ、熱を加えた部分は強度が70%ぐらい落ちるそうです。それを理解して、最小限の熱でシャフトからヘッドを抜き、別のヘッドに入れるわけです。

 

当然強度が落ちるわけですから、リスクが伴います

自分が抜き差しするなら自己責任です。T島も自分でやりますからもちろん自己責任です。T島もシャフトを「これ使って感想ください」なんていただくこともあります。でもいつもいただけるわけではないので、再利用したいと思います。その気持はとても良くわかります!! やればやるほど強度が落ちて危険になります。

これは◯回やったから、もう抜き差し出来ない

とか、1回目だからまだ大丈夫とか、これはもうやめとこうとか・・コレは経験ですよね。実体がわかれば判断がつきます。自分が新品から使っているシャフトだからわかります。シャフトの使用履歴がわかるのです。自分が新品で入れて、そして抜き差しする。だから再利用が出来る。

でもその経緯がわからないシャフトは、正直言います

リスクがあります!

だから、シャフトは持ち込めません・・・っていうか もしなにかあっても責任の取りようがありません

そもそも・・・

大蔵ゴルフスタジオの魅力は、膨大な量の試打シャフトの中から、お客さんと相談して、あなたに合う1本を選択して、フィッター自身がノウハウを駆使して組み上げる

 

これが魅力なんです。ある意味、お客さんであるゴルファーの固定観念を崩して、さらなるスコアアップのお手伝いをしたいという理念があるのです。持ち込まれたシャフトをただ入れるだけ。そういう仕事は大蔵ゴルフスタジオの理念と反します。

中古シャフトや持ち込まれたシャフトを使って、いいクラブを作ることは出来ます。しかしシャフトに問題があっても、大蔵ゴルフスタジオは責任を取ることが出来ません。大蔵ゴルフスタジオが仕入れて、チェックして、最新の注意を払って組み上げるのです。

メンバーを見てると、全員妥協したくないみたいです・・

T島が自分で組もうと持っていっても、もし「大蔵ゴルフスタジオで組んだと思われたくないから、僕がやります」とMr吉田などは、手を触れさせてくれません。(大蔵ゴルフスタジオのシールが貼ってないT島のクラブは、メイドイン大蔵ゴルフスタジオではないので、そこんとこよろしく)

あのね ぶっちゃけ言っていい・・・T島はそこまでこだわっていない適当な人なんですけど、大蔵ゴルフスタジオの皆さんのこだわりは凄いんです(汗)

ってことで、どうせ作るなら万全を!

ってことでまた次回お会いしましょう。

 

 

著者

T島

T島

中古ショップ運営会社でゴルフ部門の店舗運営責任者を務め、2008年からマーク金井氏の主宰するゴルフスタジオ「アナライズ」に参加。毎日更新のブログ「アナライズT島の商売してまっせ~ vol.3」がコアゴルファーに人気。最新クラブのスペックから歴史的名器まで造詣が深いゴルフライター。ベストスコア68。

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