クロノスゴルフてご存じでしょか。アメリカからやってきたパターのブランドでデザイナーはフィリップ ラパース。現在わたくしのエースパターはそこのアンカーパターなの。唯一無二のパターがたくさんあるので、こだわり派のみなさんに絶対見てほしい!さわってほしい!

コラム
2017.12.05

こにちは、リサオです(=゚-゚)ノ

 

世の中はもう12月。わたしのアタマはまだ秋口らへんにいるっていうのに。12月は毎年、年賀状の書き出しがおりてくるまでなんとなく心ここにあらず月間です。去年は間抜けな出来事が多くて、薬をシートごと飲み込んで食道に刺したり、家んなかでソファに飛び乗ったときにイスに足の小指をひっかけて骨折したり、いろいろとイタイ年でした。フリーランスって怪我したらオシマイだって知った年。あと、どうやら自分には10年周期でマヌケYEARが訪れるって知った年。ちょうど10年前はゴルフカートから落っこちて膝をやらかしたり、サッカーボールを裸足で蹴って足の親指骨折したりしてました。だからまあ去年は怪我ネタを書いたんだけど、今年はなんだろ、卓球かな笑。とにもかくにも残りのひとつき、無事に過ごしきることだけ考えてます。というか祈ってます。あ、あと去年はゴルフの最中、前歯(差し歯)が取れて面白い顔にもなりました。で、そのときちゃんとやり直したはずの前歯、なんと、こないだ出場したスクランブルゴルフの大会前夜にまた取れた。試合当日、バーディーパット決めて「いえーい」とか言ってみんなのほうを振り返ると「ちょ!やめてその顔!」って怒られる。「バーディーの余韻が台無し!」って罵られる。前歯一本でどんだけ人相が変わるか、みなさんご存じですか。破壊力ありすぎるので写真は自粛しますけど。そのスクランブルの話、チーム『女ゴ猿(女子ゴルファー猿)』の闘いっぷりについては次回書きますので、そんときもしかしたら写真でちょっとわかるかも。歯抜けっぷり。て、誰得やねん。

 

それはさておき。

 

今日はアメリカ西海岸の
クロノスゴルフ KRONOS GOLF
デザイナーのフィリップ ラパース氏(PHILLIP LAPUZ)についてのお話。

 
今年の3月にゴルフ雑誌『EVEN』の取材で、通訳兼カメラマンってことでサンディエゴに行きましてん。そのとき取材対象にクロノスゴルフが入ってて、そこで初めてフィリップに会ったのね。編集者と一緒にオフィスを訪れたんだけど、もらった住所が番地までしか書いてなくて部屋番号がわからない。倉庫群みたいに並んでるオフィスたちのどこを見ても看板らしきものがなく、どの部屋がクロノスゴルフかわからない。そんでぐるぐる回ってたら、しゅっとした男性が突如現れて「EVENのかたですか」と。すごい肩の力の抜けた、笑顔のステキな青年が「日本人は時間に正確だから遅れるはずがないし。きっと迷ってるんだなと思って探しに来ました」と微笑んだ。もう完全ノックアウトです。どんな笑顔かというと
 

こんな感じかな。これは11月に来日したときに撮ったもの。ばかな姉を見守るおとうとのようでしょう。なんとも慈悲深い。ああありがたや。

 
ばかな姉に付き合ってくれる優しいおとうと。ほんとすんません。

 

最初の予定では午前中クロノスの取材して、午後は編集者フジーとLAまでクルマ飛ばしてラウンドしようってことになってたんだけど、オフィスをいろいろ案内してもらって話をしているうちに、「ランチ行かない?」ってことになって、さらに「ぜひ婚約者に会わせたいからディナーも行かない?」ってことになって、しかもそうするとラウンドに行けなくなっちゃう我々を気遣って、「じゃあハーフ行こうよ」ってゴルフ場予約してくれて、結局一日中一緒に遊ぶことになったわけです。英語で言うところの、Gee! What a nice guy!です。大学ゴルフ部出身のフィリップと、プロトタイプのパターをいっぱい持ってラウンド。なんという至福のとき。そこでね、のちにわたくしの手元にやってくることになる「アンカーパター」と出逢ったのです。へへへ。それはさておきオフィスの写真を載せときましょう。

 

おもちゃがいっぱいでわくわくするでしょー!

 
これがその『アンカーパター ANCHOR PUTTER』。あとでちゃんと説明します。

 


フィリップは実は日本で暮らしてたことがあって、日本語も堪能。日本茶も茶器も大好き。なんで日本にいたかっていうと、高校時代、勉強ばっかしてたフィリップ。お父さんと
「成績いいのになんで勉強ばっかりしてるの?」
「だって一番になりたいんだもん」
「ガリ勉はダメだよ。外に出て見聞を広めないと人生つまらないぞ」
「勉強していい大学に入っていい仕事について。。。」
「それじゃだめだ。狭いところにいちゃだめだ。とりあえずアジア圏のどこかに留学してこい」
みたいな会話があって、当時おじさんがこっちにいたこともあって日本に決定。そのお父様、なんとNAVY出身のDEAなんですって。その響き、海外ドラマで聞いたことあるひともいるかな。アメリカ合衆国司法省の法執行機関。気になるひとはググってちょう。まあとにかくかっこいい。映画みたいだ。わたしのなかでお父さんはもうリロイ ジェスロ ギブスの顔してます。NCISってドラマの主人公です。T島はコーフンしながらわかってくれるはずです。

 

んだばちょっと戻ってさっきのアンカーパター、と思ったけど

 
と、その前に、フィリップが日本に向けて自己紹介してるビデオです。

パターを作ることになったきっかけ等を話してます。大阪大学のゴルフ部の友達にパターを作ってあげたらそれがなかなかの出来だったこと。ドライバーやアイアンと違ってパターはデザインに制限がなく自分自身を存分に表現できること。

 
クロノスゴルフは、デザインから削り出し、研磨、コーティングまでの全行程をサンディエゴでおこなっています。プロセスのどの段階においても自分たちの最初のアイデア通りに出来ているかどうか確認するために。実際、その工程にある、研磨するところ、コーティングするところ等も案内してもらいましたが、信頼関係がハンパない。みんなフィリップのことを大切に思っていることがひしひしと伝わってきました。彼の人徳で周囲の人たちに支えられてるんだなー。

 

特にそのなかのひとり、ジョン アシュワース氏(JOHN ASHWORTH)からは多大な影響を受けています。アシュワースといったらゴルフアパレル界のレジェンド。『アシュワース』『フィドラ』を立ち上げ、現在『リンクソウル LINKSOUL』を展開、地元のショートコース『Goat Hill Park』を再開発の危機から救った立役者でもあります。ちなみにLINKSOUL、日本ではBEAMSが取り扱ってます。
 
「LINKSOULはただのブランドではない。ゴルフゲームのソウル(SOUL)を再び人びとと結びつける(LINK)ための指針なんだ」

 

ゴートヒルパークについてはこっちに書いてます。読んでね。読んだら行きたくなっちゃうけど。でも読んで。カリフォルニア州サンディエゴ最古のゴルフ場「GOAT HILL PARK」でゴルフ武者修行にチャレンジ:地域住民の「憩いの場&交流の場」として熱烈に愛されるゴートヒル。2014年に存続の危機に陥ったとき、立ち上がったのは地元の名士ジョン・アシュワース率いる近隣住民チームだった。私財を投じて整備、再建し、商業施設への再開発を阻止して守り抜いた、居心地抜群な「みんなの広場」を紹介します。

 
アシュワース氏。ステキすぎませんか。この世のものとは思えないぐらいステキすぎませんか。わたし、レンズ越しに見惚れました。

 

アシュワース氏はフィリップにとっての『メンター(mentor)』。よき相談相手とか助言者の意味です。つまり『ヨーダ』。アシュワース氏のオフィスにいたし。

 
そのアシュワース氏から『GEM』というクラシックパターを復活させてくれないかと依頼を受けたフィリップ。GEMの特徴を生かしつつ、現代版にアレンジして出来上がったのが『ダーシー D’Arcy』。
 

このGEMパターは、「パットイズマネー」「パターは生涯の伴侶。浮気者に名手はいない」などの言葉を残したパッティングの名手、南アフリカ出身のボビー ロック(BOBBY LOCKE)が愛用したヒッコリーシャフトのブレードパター。『D’Arcy』という名前はボビーの本名「アーサー ダーシー ロック」からきています。
 

トレードマークは白くて丸い鳥打帽子。

 
こちらクロノスゴルフのダーシー。フィーリングで打てるパター。

 

フィリップが最初の案をアシュワース氏に持って行くと言われたのが「もっとネックを長くしたらすごいSEXYになるのに」。「え。ネックがセクシー?ネックだよね。セクシーってどゆこと?」と最初は戸惑うものの、研究するうちに理解したそうです。どうです、この「ネックからホーゼルにかけてのくびれ」。SEXYでしょ。

 

で、LINKSOULのロゴマークがあるんですけど。この真ん中の。

 
パターにもあるでしょ?それがですね

構えたときの目印になっているわけです。ポチっと。控えめに。多くの人が使ってるパターはだいたいサイトラインって線が入ってるの。サイトラインはターゲットにフェース面を合わせるためのものなんだけど、線があるとそこが気になっちゃって逆に真っ直ぐ構えにくかったり、特にフィーリングでパッティングするひとは、テークバックの方向性を定められてしまう感じが気持ち悪い。わたしもそのタイプ。頼むから自由にやらせてくれって。なんにもないってのもまた難しいもんだけど、ちょこんと、トップブレードにサイトドット(点)かサイトラインがあるぐらいがしっくりくる。このロゴはそういう役割を果たしてるんです。シャレとる。

じゅうぶん目印になってるでしょ。

 

サイトドットはこういうの。

KRONOS初のネオマレット KAMPE(キャンピー)のこれもドット。

 

んで、ビシっとサイトラインの入ってるパターと比べるとこんな感じ。自由度の違いわかるかな。

 

そしてやっとちゃんと紹介できるアンカーパター ANCHOR PUTTERは、ふたつのお山がその役割。控えめでいいんですよねこれがまた。

 
現在わたくしのエースパターです♩
アンカーなので「いかり」のマーク。わたしの名前が入っちゃってたりして。

 
ありがとう!フィリップ!あんどおめでとう!

 

しゅっとしててかっこいいの。

 
一見ブルズアイ、実はベン ホーガンが使っていたパターがモチーフで、ひとつだけ大きな違い、かつ、アンカーを特徴づけているのが『バランス』。ベン ホーガン パターのバランスはトゥダウン。つまり地面と平行に持ったとき、トゥ側が下を向く。アンカーはシャフトをヘッドのセンター、いわゆるヘッドの重心を通るポジションにしたことで「ダイナミックバランス」あるいは「スピンバランス」と呼ばれるものになりました。どういうことかというと、どこで保持してもバランスがとれちゃう。フェースバランスにもなるしトゥダウン、トゥアップにもなる。たとえばフェースが閉じやすい、どっちかの方向に引っ張られる、みたいなことがないんです。自由度が高い。フィーリング重視のストロークできるようになります。って、見た目とかで難しそうって言うひとが多いけど、感覚派には一生の相棒になるはず。
 

フィリップがそのあたりのことを語ってます。

 

もうひとつの特徴はクロノスゴルフのいくつかのパターに採用されている『ゼロ・ロフト』。一般的にパターのロフトはだいたい3〜4°あたり。角度をつけてる理由は、ロフトがあれば打ち出し直後にボールを少し浮かせることができるので、芝の影響を受けず、直進性が高い転がりを得らられるから。ただ、それはフィリップいわく、「わずかにバックスピンがかかりながら空中に飛び出し、そのスピンをほどきながら転がっていく」わけだから「ボールはすぐにラインに乗らず、ターゲットからずれてしまう」。そもそもゴルファーの多くはインパクト時に少し上向きに打ち出し、自らロフトを作っている傾向があるらしいのです。ゼロ・ロフトならボールの浮き上がる距離が短く、より速く順回転が始まる、つまり順回転を得るためにロフトは必要じゃないというわけです。問題はスピン量。確かに実際に使ってみてロフトの必要性は感じてないです。
 

ビデオはこちら。

 

そのほかにもいっぱいありますクロノスゴルフのパター。市川代表に写真ぜんぶ載せるようにって言われたけど、これ以上長くなってもあれだから、公式サイト見てくれないかしら。ほんとお手数ばかりおかけして申し訳ございません。お願い、公式サイト見て。
 

KRONOS GOLF 公式サイト

 

それでね、それでね、今回、朝日ゴルフさまのご尽力でなんと!

 

大蔵ゴルフスタジオでぜんぶ試打できるようになりましたよー!
 

やっぱ実際に打ってみないとね!とりあえずは2018年1月15日まで拝借してますのでお早めにどうぞ。

著者

大隈 里砂(リサオ)

大隈 里砂(リサオ)

元インドア文学少女からの、遅咲き・狂い咲きゴルファー。フォトグラファーであり、イラストレーターでもあり、コラムニスト。アーティスト気質の視点は、一種独特の表現にゴルフ業界内でも多くのファンをもつ。その狂った?ゴルフへの愛情の一部をご紹介して行きます。

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